ミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得した「りくりゅうペア」の木原龍一が注目を集めるにつれて、「目が寄り目に見える」「斜視ではないか」という声がSNSで拡散しています。結論から言えば、木原龍一は先天性の内斜視を持っているとみられますが、本人・所属団体から公式な医学的発表は出ていません。幼少期の写真から先天性という見方が有力であり、それが競技の支障になっていないことは世界最高レベルの実績が証明しています。
内斜視とは何か:「寄り目」が起きるメカニズム
斜視とは、両目が同じ方向を向かず、片方の目が内側・外側・上下などの別方向を向いてしまう状態のことです。木原選手の場合は内斜視(ないしゃし)、つまり左目の黒目が鼻側(内側)に寄って見える状態です。 斜視の主な種類を整理すると以下の通りです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 内斜視 | 片方の目が内側(鼻方向)に寄る。木原選手はこのタイプとみられる |
| 外斜視 | 片方の目が外側(耳方向)に向く |
| 上下斜視 | 片方の目が上または下に向く |
| 回旋斜視 | 目が回転方向にずれる |
内斜視は日本人の約2〜3%に見られる症状で、決して珍しいものではありません。原因には目の筋肉のバランス・神経の働き・遠視などの屈折異常などが挙げられています。
先天性か後天性か:幼少期の写真が語る真実
木原龍一選手の斜視がいつから始まったのかについては、幼少期の写真にすでに同様の目の特徴が確認できることから、先天性(生まれつき)とみられています。交通事故など頭部への強い衝撃で後天的に発生するケースもありますが、木原選手の場合はその可能性は低いと考えられています。
先天性の内斜視の場合、通常は乳幼児期からの治療が望ましく、早ければ早いほど効果的とされています。木原選手が子供の頃に眼鏡を着用していた記録もあり、何らかの対応がとられた可能性はあるものの、完全な矯正には至らなかったとみられます。
なぜ手術しないのか:アスリートとしての合理的な判断
多くのファンが疑問に思う「なぜ手術で治さないのか」という点については、本人からの公式なコメントはありませんが、アスリートとしての立場から以下の理由が考えられます。
- 麻酔リスク:眼の手術には全身または局所麻酔が必要で、世界トップアスリートが麻酔の副作用リスクを負うのは合理的でない
- 再発の可能性:先天性の斜視は手術後も筋肉の癖から再び戻るケースがあり、保証がない
- 視力変化のリスク:矯正しすぎると逆方向(内→外)に斜視が生じる可能性もある
- 脳の補正機能:先天性斜視では脳が「良い方の目のみで見る」という補正(抑制)を自然に行うようになり、日常・競技生活に支障がない状態が完成している
特に最後の点は重要です。先天性内斜視では、脳が斜視の目からの視覚情報を無意識に淘汰し、もう片方の正常な目の情報だけで「見る」という処理を確立します。これにより二重に見えることなく、通常の生活・競技が可能になるのです。
斜視はフィギュアスケートのパフォーマンスに影響するか
「立体視(両眼視)が損なわれているのでは?」という疑問はもっともです。ペアスケートでは相手との距離感・タイミング・投げ技の精度が命であり、視覚の正確さは極めて重要です。
しかし木原選手がミラノ五輪で金メダルを獲得し、世界最高得点を叩き出している事実は、斜視がパフォーマンスに致命的な影響を与えていないことの最大の証明です。人間の脳と身体は、長年の訓練と適応によって驚くほど柔軟に補正機能を発達させることができます。一つの特性が「弱点」にならない実例として、木原選手のキャリアは非常に示唆に富んでいます。
よくある質問
木原龍一の目がおかしいのはなぜですか?
左目の黒目が内側(鼻側)に寄って見えるためです。これは内斜視と呼ばれる状態で、幼少期の写真からも確認できることから先天性とみられています。本人・所属団体からの公式な医学的発表はありませんが、競技実績から生活・競技への大きな支障はないと考えられています。
木原龍一の病名は何ですか?
公式な診断名は発表されていません。外見上の特徴と幼少期からの継続性から、ファンや一部のブロガーの間では先天性内斜視という見方が有力です。ただしあくまで推測であり、本人が医療機関で診断された内容は公表されていません。
斜視がひどくなる原因は何ですか?
先天性の場合は生まれつきの筋肉・神経の構造的な問題が原因です。後天性では、長時間のスマートフォン・パソコン使用による眼精疲労、頭部外傷や脳疾患、強い遠視や乱視の放置、眼球を動かす筋肉の麻痺などが原因となります。子供の場合は遠視の放置から内斜視になるケースが多く、早期発見・治療が重要です。
斜視のスケート選手は誰ですか?
公式に斜視を公表しているフィギュアスケート選手の情報は確認されていません。木原龍一選手については斜視の疑いが多くの媒体で指摘されていますが、本人からの公式発表はありません。スポーツ全般においても、斜視を持ちながらトップレベルで活躍するアスリートは珍しくなく、脳の適応能力と長年の訓練がそれを可能にしています。
