山本ゆり:広告代理店の営業OLが、860万部突破の料理コラムニストになるまで

「どこにでもある材料で、誰でもできるレシピ」——この一言が、山本ゆりというブランドのすべてを表しています。大阪の普通の主婦が書き続けたブログが出版社の目に留まり、累計860万部超のベストセラー作家へ。SNS総フォロワー約200万人、ブログ累計アクセス10億超という数字は、彼女の言葉が本当に生活者に届いている証拠です。

大学生のブログから始まった、料理との出会い

1986年5月7日、大阪府生まれの山本ゆりは、大学生時代に「読み物としての料理本を作りたい」という夢を持ち、ブログ「含み笑いのカフェごはん『syunkon』」をスタートします。「syunkon(春魂)」とは高校時代のバスケットボール部のTシャツに書かれていた言葉で、そんなパーソナルなエピソードからも彼女の飾らない人柄が伝わってきます。大学卒業後は広告代理店の営業職として働きながら、ブログの更新を続けていきました。

辞表を出した翌月、本が出た

ブログの読みやすい文章と再現性の高いレシピが出版社の目に留まり、2010年に初の料理本『syunkonカフェごはん』の出版が決定。翌2011年1月に会社に辞表を出し、結婚を機に専業主婦へと転身した直後の4月に第1冊目が発売されます。「仕事を辞めた翌月に本が出た」というドラマティックな展開は、彼女の努力が着実に積み上がっていた証でもありました。

「面倒くさくない」レシピが主婦の心をつかんだ理由

山本ゆりのレシピが他と一線を画するのは、「ちゃんとした料理家っぽさ」を意図的に排除しているところにあります。電子レンジ一つで作れる時短レシピ、少ない洗い物で済む工夫、フライパン一つで完結する献立——そのすべてが「3児の母が本当に毎日使える料理」として設計されています。レシピと一緒に綴られるエッセイ的な文章も人気で、「料理本なのに面白くて読める」と評されることも少なくありません。

著書累計860万部、テレビCMと情熱大陸

シリーズ累計860万部を突破した『syunkonカフェごはん』シリーズのほか、エッセイ本も3冊刊行。2021年にはTBS系「情熱大陸」に料理コラムニストとして出演し、子育てとレシピ開発の両立に迫られた素顔が全国に紹介されました。iwakiとのコラボ商品はヒットを連発し、2025年末には4年ぶりの新作レシピ本も発売。「DAIGOも台所」などのテレビ番組にもレシピを提供し続け、家庭料理の世界で揺るぎない地位を確立しています。

ブログ10億アクセスが証明する、継続の力

山本ゆりの成功の本質は、華やかなキャリアチェンジよりも「大学生から書き続けた」という継続性にあります。流行に左右されず、自分が日々の台所で感じた本音を発信し続けた結果として、10億アクセスというとてつもない数字が積み上がりました。SNSアルゴリズムやバズを狙ったわけでもなく、ただ「役に立つレシピと正直な言葉」を届け続けた——その地道さこそが、長期的なファンを育てた最大の要因です。


あなたは山本ゆりのレシピで作ってみたことはありますか?「毎日の料理をもっとラクにしたい」と感じているなら、どんな工夫をしていますか?ぜひコメントで教えてください。

山本ゆりが教えてくれる、長く愛される発信のヒント

  • 大学生から続けたブログという「継続」が、すべてのキャリアの土台になった
  • 広告代理店OLから専業主婦へという転身が、リアルな生活者目線のレシピを生んだ
  • 「誰でも作れる」という一貫したコンセプトが、累計860万部という数字に結実した
  • テレビ・SNS・書籍と多媒体での発信を続けながら、大阪の主婦という等身大の軸を守り続けた

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